出退勤や承認をLINEで通知するボットをClaude Codeで作る手順|非エンジニア向け

LINE通知ボットをClaude Codeで内製する流れを示すイメージイラスト

「申請を出したのに気づいてもらえず承認が止まっている」「現場の出退勤がリアルタイムで分からない」——こうした連絡の遅れは、多くの人がふだん使っているLINEに自動で通知を流すだけで、ずいぶん解消できます。本記事では、出退勤の打刻や申請の承認依頼を、必要な人のLINEへ自動で届けるボットを、非エンジニアがClaude Codeで内製する手順をハンズオン形式で解説します。かつて広く使われたLINE Notifyは2025年3月末で終了しているため、本記事は現行のLINE公式アカウント向けの仕組み(Messaging API)を前提に進めます。プログラミングの知識は前提にしません。

LINE通知ボットの処理の流れ
図:LINE通知ボットの処理の流れ

なぜLINE通知を内製するのか

社内の連絡は、メールやチャットに埋もれて見落とされがちです。とくに現場やパート・アルバイトの多い職場では、全員がメールを頻繁に見るとは限りません。その点、LINEはふだんから開いている人が多く、通知が届けば気づいてもらいやすいのが強みです。通知を自動化すると、次のような困りごとが減ります。

  • 申請が出たことに承認者が気づかず、処理が滞る
  • 出退勤の状況を、担当者がいちいち画面を見に行って確認している
  • 連絡が個人のLINEアカウント頼みで、担当者が変わると引き継げない
  • 「言った・聞いていない」の行き違いが起きる

通知は「決まった出来事が起きたら、決まった相手に、決まった文面を送る」というルールがはっきりした処理なので、ツール化にとても向いています。既製の通知サービスもありますが、自社の申請の種類や送り分けのルールに合わせようとすると設定が窮屈になりがちです。小さく内製すれば、自社の運用にぴったり合わせられます。定型作業を自動化する考え方は繰り返し作業を自動化する進め方でも整理しています。

作るボットの全体像

今回作るのは、業務上の出来事を受け取って、必要な人のLINEに通知を送る小さなボットです。流れは次のとおりです。

  • きっかけ:出退勤の打刻や、申請フォームの送信といった「出来事」を受け取る
  • 送り先の判定:出来事の種類に応じて、誰に通知するか(本人・上長・担当部署など)を決める
  • 文面の組み立て:「誰が・いつ・何をしたか」を短く分かりやすい文面にまとめる
  • 送信:LINE公式アカウントの仕組み(Messaging API)を通じて、対象者に通知を届ける

送り先の判定と文面の組み立てはルールがはっきりしているので機械的に処理し、通知文を自然で分かりやすい日本語に整える部分でAIの言葉づかいの力を活かす——この役割分担が肝心です。最初は「出退勤の打刻を担当者に知らせる」といった一つの用途に絞って動かし、確実に届くことを確かめてから、承認依頼など他の通知に広げると無理なく進められます。通知の仕組みづくりという意味では在庫アラートツールの作り方と考え方が近く、あわせて読むと理解が深まります。

用意するもの

準備するのは次の4つです。いずれも特別な開発環境は必要ありません。

  • Claude Code:指示を出すと、必要なファイルを自動で作ってくれます。導入手順はClaude Codeのはじめ方を参照してください。
  • LINE公式アカウントとMessaging APIの利用設定:通知を送るには、会社のLINE公式アカウントと、開発者向けの利用設定(チャネル)が必要です。設定手順や送信できるメッセージの種類、利用上限や料金は変わることがあるため、必ずLINE公式の開発者ドキュメントで最新の情報を確認してください。本記事では特定の数値や料金には触れません。
  • 通知したい出来事と送り先のメモ:「出退勤の打刻が入ったら担当者へ」「経費申請が出たら承認者へ」など、どの出来事を、誰に、どんな文面で送るかを箇条書きにしておきます。ここが明確だと、Claude Codeに意図が正確に伝わります。
  • 接続に使う鍵(アクセストークン):LINE側で発行される鍵を安全に管理する準備をしておきます。鍵の扱い方はセキュリティの要になるため、下のつまずきやすい点でも触れます。

通知には氏名や勤務・申請の状況といった個人情報が含まれます。取り扱いは社内ルールに沿って慎重に行ってください。業務でAIや外部サービスを安全に使う考え方は業務AI利用時の情報漏えい対策で解説しています。外部のツールと安全につなぐ仕組みについてはClaude Codeと外部ツールをつなぐMCPの基礎もあわせてご覧ください。

Claude Codeへの指示と作成手順

ここからは、実際にClaude Codeへ出す指示の流れを順番に見ていきます。専門用語は使わず、ふだんの言葉で頼むのがコツです。

第一段階:目的と送りたい内容を伝える。「出退勤の打刻が入ったら、担当者のLINEに通知を送る仕組みを作りたい」と目的を伝え、通知したい出来事と送り先のメモを渡します。Claude Codeが、通知の土台となるファイルを作ってくれます。

第二段階:まず自分だけに送って動作を確かめる。いきなり全員に送るのではなく、最初はテスト用の宛先(自分のLINEなど)に一件だけ送って、正しく届くかを確かめます。文面が崩れていないか、必要な情報が入っているかを目で確認します。届かない場合は「鍵の設定が違うようだ」「宛先の指定が違う」とClaude Codeに伝えれば、原因の切り分けを手伝ってくれます。

第三段階:文面と送り分けを整える。1件届くようになったら、「誰が・いつ・何をしたか」が一目で分かるよう文面を整え、出来事の種類ごとの送り先を設定します。「承認依頼のときは上長に、リマインドは本人に」といった送り分けも、言葉で伝えれば調整できます。通知が多すぎると読み飛ばされるので、本当に必要な出来事に絞るのがコツです。

第四段階:業務の流れに組み込む。通知が安定して届くようになったら、実際の業務(打刻や申請フォームの送信など)と連動させ、通しで動かして確認します。問題なければ、操作や設定の流れをメモに残しておきましょう。次からは同じ仕組みが自動で通知を出し続けます。問い合わせに自動で応答する仕組みづくりは問い合わせ対応ボットの作り方、日々の記録は日報ツールの作り方も参考になります。

つまずきやすい点と回避策

はじめて内製する方が引っかかりやすいポイントを、先回りしてお伝えします。

終了したサービスの情報を参考にしてしまうこと。ネット上には、すでに終了したLINE Notifyを前提にした古い手順が多く残っています。現在の推奨はLINE公式アカウント向けのMessaging APIです。設定方法や仕様は変わることがあるため、着手前に必ずLINE公式の開発者ドキュメントで現行の情報を確認してください。

接続の鍵を安全に扱わないこと。通知の送信に使う鍵(アクセストークン)が漏れると、第三者に勝手に通知を送られる恐れがあります。鍵はファイルに直接書き込まず、社内のルールに沿って安全な場所に保管してください。この扱いはツールの信頼性を左右する重要な部分なので、Claude Codeにも「鍵は安全に管理する形にして」と明示的に伝えましょう。

通知を出しすぎること。あらゆる出来事を通知にすると、すぐに読み飛ばされ、肝心な連絡まで埋もれます。まずは「気づかないと困る出来事」だけに絞り、運用しながら必要なものを足していくのが長続きのコツです。

まとめ:送るのは機械に、内容の判断は人に

本記事の要点を整理します。

  • LINE通知は気づいてもらいやすく、連絡の遅れを防ぐのに効果的
  • 作るのは「きっかけ→送り先の判定→文面の組み立て→送信」の小さなボット
  • LINE Notifyは終了済み。現行のMessaging APIを前提に、公式ドキュメントで最新仕様を確認する
  • まず自分だけに送って動作を確かめ、鍵は安全に管理する
  • 通知は本当に必要な出来事に絞り、運用しながら育てる

決まった相手に決まった通知を送る作業は機械に任せ、何を通知すべきかという判断は人が担う——この役割分担を押さえれば、社内の連絡の行き違いはぐっと減ります。まずは「出退勤の打刻を担当者に知らせる」といった一つの通知から、Claude Codeで作ってみてください。内製を支える助成金の使い方は生成AI研修に使える助成金で解説しています。

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執筆:AI CODEMY 編集部 / 最終更新:2026年7月1日