シフト表の作成を自動化するツールをClaude Codeで内製する手順|希望と人数をまとめる仕組み

シフト表自動作成ツールをClaude Codeで内製する流れを示すイメージイラスト

毎月のシフト表づくりは、店舗や現場を持つ会社にとって地味に重い仕事です。スタッフの希望を集め、必要な人数を満たし、休みの偏りや勤務の連続にも気を配りながら、表計算とにらめっこで何時間もかける——そんな担当者は少なくありません。本記事では、スタッフの希望や必要人数を渡すだけで、シフト表のたたき台を自動で組み立ててくれるツールを、非エンジニアがClaude Codeで内製する手順をハンズオン形式で解説します。プログラミングの知識は前提にしません。最後の調整は人が担う前提で、面倒な土台づくりを任せる発想です。

シフト表自動作成ツールの処理の流れ
図:シフト表自動作成ツールの処理の流れ

なぜシフト作成を内製するのか

シフト作成は、毎月かならず発生する繰り返し業務です。それでいて手作業で回すと、次のような困りごとが積み重なります。

  • 集めた希望をひとつずつ表に書き写すだけで、かなりの時間がかかる
  • 必要人数を満たしているか、休みが偏っていないかを目視で何度も確認する
  • 担当者ごとに作り方が違い、引き継ぐと品質が安定しない
  • 作成が属人化し、担当者が不在だとシフトが組めなくなる

シフト作成は、希望と条件を突き合わせて枠を埋めていく作業が中心です。判断の基準がはっきりしているため、土台づくりはツール化に向いています。面倒な組み立てを自動化すれば、人は「無理がないか」「現場の事情に合うか」を見極める仕事に集中できます。定型作業を自動化する全体の考え方は繰り返し作業を自動化する進め方でも整理しています。

作るツールの全体像

今回作るのは、希望と条件を受け取り、シフト表のたたき台を出力する小さなツールです。流れは次のとおりです。

  • 入力:スタッフ名・勤務できる曜日や時間帯・希望休が並んだ表計算ファイルを受け取る
  • 条件の整理:日ごと・時間帯ごとに必要な人数や、満たすべき決まりごとを読み込む
  • 割り当て:希望と必要人数を突き合わせ、枠を埋めたたたき台を組み立てる
  • 出力:シフト表の案と、埋まらなかった枠や注意点をまとめた短いメモを書き出す

割り当ては正確さが大切なので機械的に処理し、「どこに無理があるか」「どの枠が埋まらなかったか」を分かりやすくまとめる部分でAIの読解力を活かす——この役割分担が肝心です。最初は少人数・短い期間に絞って動かし、希望どおりに割り当てられているかを確かめてから対象を広げると、無理なく進められます。入力データの扱いは表計算の定型作業を自動化するツールの作り方と共通点が多く、あわせて読むと理解が深まります。

用意するもの

準備するのは次の3つだけです。特別な開発環境は必要ありません。

  • Claude Code:指示を出すと、必要なファイルを自動で作ってくれます。導入手順はClaude Codeのはじめ方を参照してください。
  • 希望と勤務条件のファイル:スタッフ名・勤務できる曜日や時間帯・希望休を列にした表計算ファイルを用意します。実際の月のデータが1回分あると、割り当ての正しさを確かめやすくなります。
  • 満たすべき決まりごとのメモ:「平日の昼は最低2人」「連続勤務は避けたい」「特定の資格を持つ人を各時間帯に1人」など、外せない条件を書き出しておくと、Claude Code に意図が正確に伝わります。

スタッフの個人情報を扱うため、ファイルの保管や共有は社内ルールに沿って慎重に行ってください。業務でAIを安全に使う考え方は業務AI利用時の情報漏えい対策で解説しています。店舗運営の視点での活用は小売・ECの生成AI活用もあわせてご覧ください。

Claude Codeへの指示と作成手順

ここからは、実際にClaude Code へ出す指示の流れを順番に見ていきます。専門用語は使わず、ふだんの言葉で頼むのがコツです。

第一段階:目的と入出力を伝える。「この希望表をもとに、来月のシフト表のたたき台を作るツールを作りたい」と目的を伝え、実際のデータファイルを渡します。どの列がスタッフ名・勤務可能な時間帯・希望休かを説明すると、Claude Code が土台のファイルを作ってくれます。

第二段階:必要人数と決まりごとを固める。日ごと・時間帯ごとの必要人数や、外せない条件を伝えます。まずは小さな範囲で試し、出てきた案が必要人数を満たしているか、希望休が守られているかを自分で確かめます。ずれていれば「土曜の夜が1人足りない」「希望休が反映されていない」と具体的に伝えれば修正できます。割り当ては正しさが命なので、ここは念入りに確かめましょう。

第三段階:埋まらない枠のまとめを足す。たたき台が固まったら、「人数が足りない枠を一覧にして、無理が出ている箇所を短くまとめて」と頼みます。AIは大量の条件から「どこに無理があるか」を拾うのが得意です。出てきたまとめを読み、実際の表と照らして妥当かを確認します。気になる箇所は元の希望データに当たって裏取りすると安心です。

第四段階:共有しやすい形に整える。シフト案と注意点がそろったら、共有しやすい形に整えます。「曜日を横に並べたい」「未確定の枠を色分けしたい」といった要望も言葉で伝えれば調整できます。完成したら、操作の流れをメモに残しておくと、翌月からは希望表を差し替えるだけでたたき台が出せます。在庫など別の数値を見張る仕組みづくりは在庫アラートツールの作り方も参考になります。

つまずきやすい点と回避策

はじめて内製する方が引っかかりやすいポイントを、先回りしてお伝えします。

決まりごとを最初に整理しないこと。「最低人数」「連続勤務の上限」などの条件があいまいなままだと、たたき台も的を外します。外せない条件と、できれば守りたい条件を分けて書き出してから渡すと、希望どおりの案が出やすくなります。

たたき台を完成品と思い込むこと。ツールが組むのはあくまで土台です。当日の急な体調不良や、現場ならではの相性といった事情までは反映されません。最後の調整は必ず人が行い、無理がないかを確かめてから確定してください。

個人情報の扱いを軽視すること。シフト表は氏名や勤務状況といった個人情報のかたまりです。ファイルの保管場所や共有範囲を社内ルールで定め、必要のない人がアクセスできないようにしましょう。安全な進め方は社内ガイドラインと合わせて整えるのがおすすめです。

まとめ:土台は機械に、調整は人に

本記事の要点を整理します。

  • シフト作成は毎月発生する繰り返し業務で、内製で属人化を防ぎやすい
  • 作るのは「入力→条件の整理→割り当て→出力」の小さなツール
  • 用意するのはClaude Code・希望と勤務条件のファイル・決まりごとメモの3つだけ
  • 必要人数と希望休が守られているかを必ず検算し、個人情報の扱いは社内ルールに従う
  • 一度固めた手順をメモに残し、翌月からは希望表を差し替えるだけで回す

枠を埋めるたたき台づくりは機械に任せ、現場の事情を踏まえた最後の調整は人が担う——この役割分担を押さえれば、毎月のシフト作成はぐっと軽くなります。まずは少人数ぶんの希望表を、Claude Code に渡すところから始めてみてください。

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執筆:AI CODEMY 編集部 / 最終更新:2026年6月17日