AIで作れる業務ツールの実例|非エンジニアが部門別に作れる9つ

部門別にAIで作れる業務ツールの例を示すイラスト

「AIで業務ツールが作れる」と言われても、自分の部署で何が作れるのかはイメージしづらいものです。結論から言えば、部門を問わず“毎回くり返している面倒な定例作業”は、AIでツール化できます。本記事では、経理・営業・人事をはじめとする部門別に、非エンジニアでも作れる業務ツールを9例紹介します。読み終えるころには、御社の身近な業務のどれから始めればよいかが見えているはずです。

部門別に見る、AIで作れる業務ツールと楽になることの一覧
図:部門別に見る、AIで作れる業務ツールと楽になることの一覧

結論:面倒な定例作業はツール化できる

先に結論をお伝えします。部門が経理でも営業でも人事でも、「毎回くり返していて、地味に時間を取られる作業」はAIで業務ツールにできます。逆に言えば、作るべき対象を探すコツは「自分が毎週ため息をついている作業」を思い浮かべることです。

特別なシステム部門がなくても、現場の担当者本人が、自分の手元の作業を言葉で説明できれば形になります。難しいシステムを一から組むという話ではなく、目の前の手作業をそのまま自動化していくイメージです。

なぜ非エンジニアでも作れるのか

理由はシンプルで、いまのAIは「日本語の指示」をそのまま動くツールに変換してくれるからです。やりたいことを言葉で伝えると、処理の中身づくりから動作確認までを対話で進められます。文法を暗記したり、エラーを自力で読み解いたりする必要はありません。

つまり必要なのは「コードを書く力」ではなく「自分の業務を言葉で説明する力」です。これは多くのビジネスパーソンがすでに持っているスキルです。具体的な作り方の手順はClaude Codeで業務ツールを作る5ステップで、コードを書かずに進める考え方はプログラミング不要でアプリを作る方法で詳しく解説しています。

部門別・AIで作れる業務ツール9例

ここからは、部門別に「何が作れて、どう楽になるか」をセットで紹介します。いずれも入力と出力がはっきりしている、ツール化しやすい例です。

経理:経費申請のチェック

提出された経費申請を読み込み、社内ルールに合わない申請を自動で抜き出すツールです。たとえば「一定額を超えているのに領収書が添付されていない」「日付の記入漏れがある」といった申請を、差し戻し候補として一覧にできます。目視チェックの見落としが減り、確認にかかる時間も短くなります。

営業:議事録・商談メモの要約

商談の文字起こしや長いメモを渡すと、要点・決定事項・次のアクションに整理して返すツールです。会議のたびに手作業でまとめていた記録が、貼り付けるだけで形になります。担当者ごとにバラついていた議事録の体裁もそろえやすくなります。

人事:応募者情報の整理

バラバラの形式で届く応募書類から、氏名・連絡先・経歴といった必要項目を抜き出し、一覧表に整えるツールです。手作業の転記で起きがちな写し間違いが減り、選考メンバー全員が同じフォーマットで候補者を比較できるようになります。

総務:備品・問い合わせの管理

備品の貸出状況や、社内から寄せられる問い合わせを記録・整理するツールです。「いま誰が何を借りているか」「同じ質問が何度来ているか」がすぐ分かるようになり、探す時間や同じ説明をくり返す手間が減ります。

在庫:集計の自動化

複数の表に分かれた在庫データを読み込み、品目ごとの数量や過不足を自動で集計するツールです。これまで手作業で電卓やコピペを使っていた集計をやめられ、締めのタイミングでの計算ミスも起きにくくなります。

店舗運営:予約・日程調整

希望日時のやりとりを整理し、空き状況と照らし合わせて候補を提示するツールです。メールやチャットでの「この日はどうですか」という往復を減らし、ダブルブッキングのような予約の取り違えも防ぎやすくなります。

マーケ:アンケートの集計

自由記述を含むアンケート回答を読み込み、内容ごとに分類して傾向をまとめるツールです。一件ずつ目を通して仕分けていた作業を一気に進められ、「どんな声が多いか」を素早くつかめるようになります。

カスタマーサポート:問い合わせの下書き

受け取った問い合わせ内容に対して、過去の対応や社内の決まりをもとに返信の下書きを作るツールです。ゼロから文章を書き起こす負担が減り、返信の初動が速くなります。最終的な確認と送信は人が行うため、品質も保てます。

全社共通:定型レポートの作成

毎月・毎週きまった形式でまとめている報告資料を、元データから自動で組み立てるツールです。数字を転記し、決まった文面を整える作業が短くなり、本来時間をかけたい「中身を考える」工程に集中できます。

最初の1本の選び方

9例を見て「うちでも作れそう」と感じたら、次は最初の1本を選びます。ポイントは欲張らないことです。いきなり大きな仕組みを目指すと、完成しないまま手が止まりがちです。

選ぶ基準は次の3つです。

  • 小さいこと:毎週くり返している、範囲の狭い作業から選ぶ
  • 入出力が明確なこと:「何を渡せば、何が返ってきてほしいか」が一言で言える
  • 自分が困っていること:他人の業務より、まず自分の面倒を解決する

たとえば、上の例なら「経費申請のチェック」や「議事録の要約」は、入力と出力がはっきりしていて始めやすい代表例です。範囲が狭いほど早く完成し、成功体験も得やすくなります。同じように繰り返し作業を自動化していく進め方は定型業務をAIで自動化する進め方で整理しています。

まとめ:身近な「面倒」から始める

本記事では、AIで作れる業務ツールを部門別に9例紹介しました。改めて整理すると、次のとおりです。

  • 部門を問わず、面倒な定例作業はAIでツール化できる
  • 必要なのはコードの知識ではなく、業務を言葉で説明する力
  • 最初の1本は、小さく・入出力が明確なものを選ぶ

大切なのは、完璧なシステムを目指すことではなく、身近な「面倒」を1つ選んで作りきることです。最初の1本が動けば、2本目以降は驚くほど早く進みます。

自社の業務に合うツールを、社員の手で作れるようにしたい方へ

AI CODEMY は、5日間で社員が自分の業務課題を解決するツールを完成させる法人向け実践研修です。まずは無料相談で、御社のどの業務から始められそうか一緒に確かめてみませんか。

無料相談(30分)
執筆:AI CODEMY 編集部 / 最終更新:2026年3月23日